オリンピックは日本経済の転換になるイベントになるのか
これから不動産投資をお取り組みになるにあたって興味深い記事がございましたので、
ご紹介させていただきます。
~12月4日(月)日本経済新聞より引用~
半世紀前の東京五輪に日本中が熱狂した。
先進国へと大転換をとげる象徴的なできごとだった。
今また、準備が進む2020年の東京五輪・パラリンピック。
日本経済の転換点を示すイベントになるだろうか。
働き始める若者にも、日本経済の今昔を知る絶好の機会になるだろう。
1964年10月、アジア初の五輪を開いた東京を舞台にした映画「ALWAYS 三丁目の夕日’64」。
秋晴れの空に自衛隊機が五輪を描くと、自動車修理工場「鈴木オート」の鈴木則文社長は涙ぐむ。
「この辺は全部焼け野原だったんだ。食うもんも、ろくになくて。それがどうでえ。ビルヂングがどんどんできて、とうとうオリンピックだぞ。東京オリンピックだ。ウオー、ウオオ」
鈴木は戦地から引き揚げ苦労して会社を作った。
敗戦からほぼ20年。その叫びには、驚異的な復興への誇りがにじむ。
敗戦後、日本の経済規模は戦前の二分の一にまで落ち込んでいた。
朝鮮戦争が終わった50年代半ばから、70年代初頭までの十数年、日本経済は年平均10%の歴史的な高成長を続ける。高度成長の時代だ。
経済のしくみが大きく変わった。
近代的な工業が主力となり、技術革新と設備投資が進み、製品価格が下がり、給料は上がった。
国民の暮らしむきは向上し、洗濯機、冷蔵庫、テレビの「三種の神器」が急速に普及、やがて9割に達する。
自動車も浸透し始め、70年代初頭には、欧米並みの豊かさを手にいれた。
ビルや道路の建設ラッシュで、街もすっかり姿を変えた。
その変化はあまりに大きかった。
吉川洋・東大名誉教授は「今では高度成長以前の日本がどのような国であったのか、想像することすら難しい」(「高度成長 日本を変えた六〇〇〇日」)と書いている。
64年には経済協力開発機構(OECD)に加盟、先進国の仲間入りを果たす。
自動車や電子機器など工業製品を輸出し、貿易を黒字にして債務国を脱する。
69年ごろには外国への投資で稼げる債権国となり、気がつけば、世界2位の「経済大国」になっていた。
前回の五輪は、そんな時代の勢いを体現した大会だった。
その後の日本経済は2度の石油危機で、成長に急ブレーキがかかる。
バブル景気で5%前後にもどるが、バブル崩壊後は、マイナス成長を記録するなど長く停滞が続いている。
混迷は30年近い。
このところ、景気回復が高度成長期の「いざなぎ景気」を超え、戦後2番目の長さとなるなど明るさも見える。
だが、なかなか給料は上がらず、消費も伸びない。
回復を実感できず、閉塞感が拭いきれない。
その理由を池尾和人・慶応大教授は「追いつき型の経済システムが続いたため」とみる。
海外から技術を取り入れ先進国になるには良かったが、自ら最先端を切り開くしくみができていなかった。
それで、変化に対応できなかった。
ただ、そろそろ成長に向けた新しいしくみができてもふしぎではない。
20年の五輪が「日本社会の再出発を祝う大会になることもありうる」という。
~引用終わり~
皆様いかがでしたでしょうか。
オリンピックによって多方面で経済が活発化されることが予想されますが、
それに伴い、人口も東京圏に集中すると言われており、
今後不動産投資を行うにあたり、需要のあるエリアは大変重要なポイントとなります。
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