2017.11.16

「独身貴族」の落とし穴

皆様こんにちは。
本日のテーマは「独身貴族」でございます。

9月5日(火)の夕刊に日本経済新聞に掲載されておりました記事をご紹介致します。

【独身謳歌に落とし穴】

2017年9月5日(火)日本経済新聞 夕刊 

未婚のまま一人暮らしをする中年男性が増えている。
シングルライフを満喫する人や、結婚を否定しないものの独身のままでいる人などパターンは様々だ。

働き盛りで、周囲からは経済的にも健康面でも問題がないと見られがちだが、
自身や老親の介護問題など、将来の暮らしに死角はないのか。現状と行方を探った。

みずほ情報総研が2015年国勢調査などを基に推計したところ、50歳代の単身世帯数は、
30年に15年実績の1.4倍の水準に高まる見込みだ。
なかでも50歳代の単身世帯男性は15年時点で141万人と同女性の約1.7倍の多さ。
30年には181万人に達すると推計する。

増える未婚男性

一人暮らしの中年男性が増えた背景の一つは、結婚しない男性の増加だ。
みずほ情報総研の藤森克彦主席研究員は「生涯未婚率は上昇基調にあり、中年男性単身者の増加傾向は今後も変わらない」と指摘する。

働き盛り世代の一人暮らしに共通するのは本人だけでなく、
周囲からも経済的にも健康面でも問題がないと捉えられがちなことだ。

だが、本人の暮らしを身近に見ている人がいないため、ちょっとしたトラブルで一気に生活が破綻しかねない「落とし穴」がある。

不摂生を続けた結果、長期の療養が必要な重い病気になり、休職につながる例もある。
ニッセイ基礎研究所の土堤内昭雄主任研究員は「現役世代は自助が求められるため、実は社会的支援が最も届いていない世代だ」と指摘する。

代表的なのが介護問題。将来、自分の介護を誰に委ねるか。
未婚男性の場合は子どもによる介護の手当て・フォローは期待できない。
さらに、老親に介護が必要になったときにどう支えるか。

厚生労働省の16年調査によると「主な介護者の属性」は夫婦のみ世帯の場合は配偶者が、3世代世帯だと子どもとその配偶者が大半を占める。単身世帯の場合、半数近くが「事業者」だ。

だが「高齢単身者の増加に伴い、介護サービスの需要は一層高まるが、介護職員の不足から必要な介護が受けられない事態が懸念される」と藤森主席研究員は警鐘を鳴らす。

50歳代の親世代は75歳以上の後期高齢者にあたる。
親の介護が必要になったとき「職場で管理職を務め仕事との両立が難しいと、介護離職せざるを得なくなる。
単身者は特に退職すると孤立リスクが高まる」(土堤内主任研究員)との指摘もある。

さらに、中年男性の一人暮らしでは、日々の生活の細かいところまで気を配れないこともある。
ゴミを家にため込んだり、孤独死したりするのは男性に多く見られる。
土堤内主任研究員によると「誰かに相談するといった、生活上のコミュニケーションが上手でない人が男性には多い」。
この世代の男性は性別役割分業意識が強かった時代に育ったため「生活に必要なスキルを身につけていない傾向にある」と指摘する。

いかがでしたでしょうか。

最近は、お一人様の老後は有料老人ホームかサービス付高齢者住宅に入居するしかないと
言われておりますが、この金額を公的年金だけで賄えれば安心ですが、そうでない場合には、
不足分を得るための収入源を用意しておかなければ入居することはできません。

ここ近年、独身世帯が増加する中で「一人で老後を迎えるのは不安だから」
とお問い合わせ頂く事が、独身世帯人口の増加に平行してお問い合わせも増加しております。

独身世帯の中の一人として私もやはり快適な生涯独身生活を送るにあたって、
色々考えさせられました。

お気軽にお問い合わせくださいませ。