品川が動き出す
読者の皆様は、東京の地価が、今後どう動いていくか
大まかな予測は立てられていらっしゃいますか。
2020年の東京オリンピックが終われば、特に東京が盛り上がるような話題もなくなり
地価が下落するかもしれない、とおっしゃる方がいらっしゃいます。
逆に、オリンピックは地価上昇の材料ではなく、下記にご紹介する記事のように
その先にあるものに注目をされている方もいらっしゃいます。
品川駅周辺、街づくり始動
品川駅周辺、街づくり始動 西口整備の事業協力者に3社
国道上にデッキ案浮上 都、泉岳寺駅前に複合ビル
品川駅周辺の街づくりが動き出す。
国土交通省関東地方整備局は西口駅前広場の整備に向けた事業協力者に、西武プロパティーズ(埼玉県所沢市)など3社を選んだ。
今後1年程度で事業計画を決める。
駅前を通る国道の上にデッキを整備する案が浮上しているほか、泉岳寺駅前では都が高さ約160メートルの複合ビルを建設する。
2027年のリニア新幹線開業を見据え、駅と街が一体となった街づくりを進める。
整備局が事業協力者に選んだのは西武プロパティーズと京浜急行電鉄、JR東日本の3社だ。
整備局と都が2月にまとめた方針を踏まえ、駅前を通る国道15号の上の空間を活用した計画を3社がそれぞれ提案した。
例えば西武ホールディングス(HD)傘下の西武プロパティーズの案では、国道15号の上にデッキを整備する。
店舗などを入居させてにぎわい広場を設ける。
地上部にはバスの乗降場などを整備する。
京急やJR東も国道15号の上のデッキに広場やにぎわい施設を整備する案をそれぞれ示した。
3社からの提案を踏まえ、整備局は今後1年程度で西口駅前広場の事業計画を策定する。
18年度に事業者を公募する予定だ。
西武HDは駅西口でグランドプリンスホテル高輪一帯の約8万3000平方メートルや、品川プリンスホテル一帯の約4万5000平方メートルなどを保有している。
リニア新幹線の27年開業に向け、大規模な複合施設の整備を検討している。
品川駅と田町駅の中間にある泉岳寺駅では、都が高さ約160メートルの複合ビルを建設する。
計画地は泉岳寺駅前の約1.3ヘクタールで、ビルの延べ床面積は約11万平方メートル。
19年度以降に建設を始め、24年度に完成する予定。
オフィスのほか約350戸の住宅や店舗が入る計画だ。
計画地は災害時に緊急車両が通る特定緊急輸送道路の国道15号の沿道に位置する。
現在は旧耐震基準で建てられた建築物もあり、再開発事業で地域の防災力を高める。
計画地の周辺ではJR山手線の新駅もできる。
来街者の増加を見据え、複合施設の開発をてこに地域のにぎわいを高める。
リニアや新駅により品川の開発が加速しているのが分かります。
オリンピックは、あくまでスポーツの祭典ですが
品川の街づくりは、東京を訪れる方、居住する方、勤務される方の生活基盤に直結するものです。
そして、2027年まで10年もの期間があり、国の肝煎りでの計画であるということで
非常に楽しみな地域であると言えるでしょう。
とりわけ、飛行機、新幹線、リニア、在来線に加え、バス乗降場の整備が本格的に進むとなれば
「道路」が追加され、品川の希少性は今後益々期待できそうです。