2017.07.25

「脱デフレ 甘~いヒント」からこれからの自己投資を考える

皆様こんにちは。

本日は7月24日(月)の「日本経済新聞」の記事から、下記の記事をご紹介させて頂きます。

※「2017年7月24日(月)日本経済新聞 日刊」 抜粋

世は炭水化物を控えるダイエットブームだが、同じくらい菓子も支持を得ている。
世帯の消費額は10年前より1割増え、物価は年約2%上昇。スイーツですべてを語れるわけではないが、緩やかに持ち直している消費をさらに元気にし、脱デフレの手掛かりになるかもしれない甘いヒントを探った。


プレミアムフライデーでにぎわうスイーツ売り場
(伊勢丹新宿本店)

(平本信敬)

「2つとも自分用」。

プレミアムフライデーの伊勢丹新宿本店。
チョコレート菓子の会計を待ちながら、30代の女性はほほ笑む。
早帰りの男性会社員も多く、スイーツの人気は根強い。

経済財政諮問会議で内閣府は近年消費が増えている品目を挙げた。
通信、医薬品、理美容、スポーツクラブ使用料……。
そのなかでひときわ目立っていたのが、菓子だ。

総務省の家計調査を見ると、10年前と比べて世帯の消費支出合計は4%減ったが、菓子類は逆10%増えている。
世代別でも、20~70代以上の全世代で好調だ。

好調な消費が価格に反映され、菓子の消費者物価指数は直近5年で、年平均2%以上上昇。
総合指数が年1%上昇に届かないなか、政府目標をクリアする優等生だ。

好調の理由には3つのキーワードが隠されている。

1つめは「アゲイン需要」。
子どもに人気の氷菓「ガリガリ君」を製造する赤城乳業(埼玉県深谷市)は今夏「ガリガリ君リッチレアチーズ味」など大人の女性を意識した商品を増やした。
価格は通常品の約2倍の130円(税別)だが、売れ行きは好調という。

ネスレ日本もチョコレート菓子「キットカット」で高級な大人向け商品を発売。
幼少期に親しんだ記憶や安心感から手にとってもらいやすい。

大人の市場は拡大している。
2015年の人口は5~14歳が05年に比べ100万人以上減の1100万人弱。
一方で60歳代は200万人以上増え1800万人を超える。

栗木契神戸大学教授は「新たな価値を生み出すには、商品の位置づけを変えること」と話す。
大人をくすぐる武器は高級感と健康志向だ。例えばチョコレート。
抗酸化作用を含む成分があるカカオの含有量を高め「健康によい、大人が食べる菓子」市場を作った。

2つ目は「マイセルフ需要」だ。
バレンタインデーやプレゼントでも「友達には1千円、でも自分には5千円のチョコを買う女性は多い」(都内の小売り)と自分ファーストな消費が目立つ。

内閣府も「全体的に自分に投資する傾向が強くなっている」(新原浩朗政策統括官)。
ブランドバッグは無理でも、スイーツなら最高級品にも手が届く。

特に消費が増えているのはチョコやロールケーキだ。
そこから3つ目のヒント「インスタグラム映え」が浮かぶ。

伊勢丹新宿本店の田端哲郎セールスマネージャーはロールケーキは「持ち運びやすく、パーティーなどで楽しむ際のお供になりやすい」という。

若年層を中心に、女子会などの様子をソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)にアップする人は多い。
活躍するのが写真共有アプリ「インスタグラム」。
スイーツは楽しい雰囲気の演出に欠かせない。

7月の日銀の地域経済報告によれば、地方も景気が回復し始めた。
だが賃金の伸びは鈍く2%の物価上昇は遠い。
実現には賃金の上昇を消費拡大につなげる必要がある。
値下げ競争に陥らずに消費を増やし、売れ筋の価格帯を上げていけるかが脱デフレのカギを握る。
スイーツには、消費者が財布を開きたくなるヒントが潜んでいる。

いかがでしたでしょうか?

直近5年間の数字を見ると、菓子の消費者物価指数は、毎年平均2%上昇をしている、という記事です。

確かに、コンビニエンスストアに行っても、今や、スイーツやお菓子のコーナーはかなりの売り場面積を占めています。

その消費の鍵は、記事によると、

①アゲイン需要
②マイセルフ需要
③インスタグラム映え需要

という3つの需要がある、と言います。

その中でも、特に、②のマイセルフ需要。

『バレンタインや友達には、1,000円のチョコでも、自分には5,000円のチョコを買う』、ですとか、

『高級ブランドバックは無理でも、スイーツならば、最高級品に手が届く』

という心理は、世の中のトレンドや世相を反映している、と言えそうです。

キーワードは、「自分ファースト」

内閣府も、「全体的に、自分に投資する傾向が強くなっている」
ということで、やはり、いつの時代でも、必ずどこかへお金は向かうのだな、と言えるでしょう。

スイーツの業界の中でも、「大人をくすぐる武器」は、「高級感」と「健康志向」と言われているようですが、これらが、「マイセルフ需要」を刺激し、毎年2%以上の物価上昇という、政府目標をクリアする「優等生」としてのポジションを確立しているのでしょう。

世代別も20代~70代以上の全世代で好調、とのことですから、中々のものです。

どの世代でも、「自分」と「健康」は最大の関心事でもあります。

一方で、本当の「投資」とは、最終的には「自分のポケットにお金をもたらしてくれるもの」を言います。 (byロバート・キヨサキ)

最終的に「自分のポケットからお金を奪っていくもの」は、「投資」ではありません。

個人的な話になりますが、最近、私は「白砂糖」の怖さを知ってから
かなり砂糖には敏感になっているのですが、今や、どのお菓子にも必ず「砂糖」が入っています。
(お菓子の裏を見るとほぼ必ず入っています)

実は、私は「健康オタク」でもありますので、かなり調べたことがあるのですが
砂糖は、健康にはかなり良くないんですよね。

その代わり、強い「中毒性」がありますので、確かに、「売れる」のは間違いないんです。
(恐らく、「砂糖」に関する投資はかなり面白いのではないでしょうか?)

そうなると、いくらスイーツに投資をしても、最終的には、
自分自身の精神を病み、自分自身の肉体を害し、
自分のポケットからお金を奪っていくもの、となりかねないわけで、
年に平均2%上昇していくほどに需要はある、とは言いつつも、
我々は「投資家」なのですから、(本当は嗜好品はほどほどにしながら)
「消費者」で終わるのではなく、真の「投資家」として、価値判断と投資判断をしていった方が良いでしょう。

さて、それでは、セルフ需要、自分需要(自分への投資)として、
これから、何にお金を振り向けていけば良いのでしょうか?

その答えは、私の個別面談会でお伝えいたします。

ぜひお問い合わせください。