2017.06.28

老後資金、知らないから不安

リスクと事例人生100年時代
みなさんこんにちは。

先日の日経新聞に興味深い記事がございましたので、ご紹介させて頂きます。

以下平成29年3月9日日経新聞より一部抜粋―――――――――――――――――――

定年楽園への扉
老後資金 不安なのに行動しない不思議

老後の生活について誰もが不安を抱えています。
お金のことにしろ、健康のことにしろ、全く不安を持っていない人はいないと言っていいでしょう。

ところが、お金については実に不思議な現象があります。
それは「不安」はあるのに積極的に行動していないということです。

健康については誰もが不安と同時に関心を持ち、日常の食事や運動についても相当の注意を払っています。
ところが、お金に関しては事情が違うようです。

■お金に不安を感じる人は多い

全国の20歳以上の男女1200人を対象に昨年10月実施した、NPO法人「日本ファイナンシャル・プランナーズ(FP)協会」の「老後とお金に関する調査」では興味深い結果が出ています。

老後の生活資金について、全体の約8割の人が「不安に思う」と答えた一方、情報収集について「何もしていない」と答えた人が約3割に上ったのです。

「セミナーに参加」「FPに相談」と積極的に情報収集している人は2%程度にすぎませんでした。
不安を感じていても自ら動いている人は多くないようです。

私も各地でシニア向けのセミナーを開催していますが、いつも参加された方々に聞くことがあります。

「みなさん、老後のお金は不安ですか?」

ほぼ全員が手をあげます。

「ではどこが不安なのですか?」

何人かの人が答えます。

「年金が心配」「介護が不安」

そこで、再度私はお聞きします。

「では自分の年金がいくらぐらい受け取れるかわかっている方は?」

今度はほとんど手を挙げません。

「じゃあ、介護費用がどれぐらいかわかりますか?」

これも全くと言っていいほど手は挙がりません。
よく考えるとこれは変です。

年金が不安ということは「これぐらいしかもらえないだろう。だから不安だ」と考えるはずです。
しかしながら、多くの人が自分のもらえる年金額を知らないのに「不安だ」というのは一体どういうことでしょう?

■知らないからこそ不安になる

いや、むしろ知らないからこそ不安なのです。
つまり、冒頭の調査でいえば「何もしていない」から不安なのでしょう。

「年金はややこしいからわからない」という人も多いでしょう。
確かに年金制度全体は複雑ですが、それらを全て知る必要は全くありません。

「自分がいくらもらえるか」ということだけが一般の人が知りたいことだからです。

要は「わからないこと」が不安の原因なのです。だとすれば、わからないことをわかるようにすることで不安はかなり解消されます。

不安だけれど積極的に行動しない状態がずっと続けば、いつまでも不安がなくなることはありません。

老後不安の解消に向けての第一歩は、まず行動することではないでしょうか。

みなさまいかがでしたでしょうか。

この記事で言われているように、将来へ漠然とした不安を抱えながらも具体的な自身の年金受給額や、老後の必要資金についてはしっかりと把握されていない方が多いのではないでしょうか。

「知らないからこそ不安になる」というのは、本当にその通りでして昨今頂くお問い合わせの中でも、やはりご自身の老後について感じられている不安がきっかけでお問い合わせを頂くケースが急増しております。

まず、自身のおかれている状況を正確に把握することで、それに対する対策を考えることもできますしなにより、その漠然とした不安が払拭できるのではないでしょうか。

そんな皆様の第一歩として当社では無料で個別カウンセリングも行っておりますので
お気軽に当社までご連絡くださいませ。