2017.04.10

不動産投資ローンの繰り上げ返済

不動産投資ローンを利用して投資用のマンションを購入した場合、借入額は毎月の家賃収入からの支払いになるのが一般的です。

しかし、自己資金に余裕があれば、予定よりも早く返済することも可能です。

今回は、繰り上げ返済について紹介します。

■融資の返済方法は不動産投資の大きなポイント

不動産投資物件を購入する場合、不動産投資ローンを利用する人が大半です。

ローンである以上、毎月一定額の返済があります。

家賃収入を返済に充当するケースが多いですが、その返済計画を組むことでより将来設計に透明性が産まれてきますので不動産投資ではとても大切なことなのです。

■毎月の収支を決めるのは?

不動産投資の収益は家賃収入です。

高額な家賃がほしいと思うのは当然ですが、上げれば入居者が出ていってしまいます。

ここは運用をサポートしてくれる会社に賃料設定の仕組みについて確認してください。

また支出となるのは不動産投資ローンの返済額と諸経費となり、これを家賃収入から差し引いた金額が毎月の運用収支となります。

諸経費には、管理費と修理費、固定資産税が含まれます。

管理費と修繕費用は管理会社・管理組合で決定されます。

返済額に直接関係する金利は、融資を受けている金融機関が確定しています。

金利をこちらで変えることはできません。

そこで返済額を抑える方法としてあげられるのが、繰り上げ返済という方法です。

■繰り上げ返済を行うことで、毎月の収支を改善させる

毎月一定額の返済をし続けるのもよいですが、毎月収支を改善するための方法として「繰り上げ返済」があります。

ある程度まとまった金額で、事前に返済をして残債額を減らしていくので、今後の返済の負担も軽減されます。

繰上げ返済により、返済額の負担の軽減に加えて、借入残高が減るというメリットもあります。

将来的に借り換えを検討する際には、ローンなどの借入残高が審査の基準になりますが、借入残高が少ないほど審査も通りやすくなります。

■繰り上げ返済の種類と効果

繰り上げ返済には、2つの方法があります。

それは、「期間短縮型」と「返済額軽減型」です。

「期間短縮型」は、毎月の返済額を変えずに返済期間だけを短縮するもので、「返済額軽減型」は逆に返済期間を変えずに、毎月の返済額を減らす方法です。

利息の返済総額が減るため、前者のほうが返済総額を減らす効果は大きくなりますが、繰り上げる際にある程度の返済額をまとめて返す必要があります。

不動産投資ローンで融資を受けた場合、長期間にわたって返済をする必要がありますが、繰り上げ返済を利用すれば、後々負担が軽減されます。

メリットとデメリットを踏まえた上で、無理のない範囲で活用することをオススメします。