「この家はあなたのものです!」
いったいなんのこと?と思う方がほとんどでしょう。
このキャッチコピーは阪急阪神東宝グループの創始者、小林一三氏が考えた宣伝文句です。
阪急阪神東宝グループとは、阪急電鉄や阪急百貨店、宝塚歌劇団、東宝などを有する関西きっての一大企業集合体。
そんな一大集合体の会長が、戦前から最も力を入れているのが土地開発でした。
明治41年(1908年)梅田~池田間の開通事業に着手。
この開発予定地・・・何もない原っぱなんですよ。
本当にビックリするくらいに何もないんです。
関係者「こんな田舎に電車を走らせて何になるんだ?予定地を変更しよう!」
当然、そんな声があちこちから上がったそうですが、一三はここに電車を走らせることを決意。
関係者「田舎過ぎて、乗客がいない!」
一三「乗客がいないなら、つくればいい!」
一三「ここに新しい住宅地を作る!」
一三「ここに住む人を阪急電車が運べばいい!」
住宅地を作って、乗客を増やすという試み。
ここで大きな問題となったのが・・
関係者「家なんて作っても、庶民が家なんて買えるわけないでしょ!」
そうです。この当時、持ち家は一部の富裕層だけしか持つことが出来なかったのです。
関係者「庶民が払えるお金なんて、一か月12円程度ですよ!」(※12円は、現在の3万円)
ここで、銀行で働いていた経験から一三はとんでもないアイディアを生み出したのです。
一三「だから、毎月12円ずつ払ってもらえばいい」
一三「何年もかけて、自分の家を買ってもらえばいい」
そうです。
この瞬間に日本初の住宅ローンが誕生したのです。
そして、当時のパンフレットに書かれていたキャッチコピーが・・
「この家はあなたのものです!」なのです。
土地付き一戸建て住宅の販売価格を均等割りして何十年とかけて返済をしていく。
これなら一般市民でも返せるし完済したら所有権も得ることができます。
それにローンの貸し手には金利が入り儲かる。
もちろん土木、建設など住宅関連企業が活況になる。
これによって、鉄道を中心にした金融と住宅・流通サービスのパッケージが完成し、日本に一大産業が誕生したのです。
戦後に生まれたこの小林モデルを戦後の高度成長時代あらゆる鉄道会社がマネをしました。
1950年には住宅金融公庫ができて、国も不動産取得を後押ししましたが
このころから「夢のマイホーム」とか「一国一城の主」という言葉がいろんな媒体に登場しはじめた。
そして、1960年の流行語は「マイホーム主義」
一戸建て購入が大ブームになり家を買うことが庶民の目標となったのです。
では、2017年。
今はどうでしょう?
高度成長をへて、今では住宅を購入することに何の抵抗もない方が多いのではないでしょうか?
それは自身の親や祖父母が当たり前に住宅を所有していて、家族が出来れば住宅を購入するのが当たり前というように潜在的にすりこまれているようにも思えます。
住宅金利は史上最低金利となり、住宅購入や借り換えを検討する人が増えています。
そして、住む為の不動産(自宅)から、今では賃貸収入を得る為に購入する人も増えてきました。
わざわざ融資を組んで「借金」してまで取り組む背景とは!?
「頭金0円で、○億円の資産形成」
こんなキャッチコピーを頻繁に目にするようになりましたが、その背景とは?
不動産というのは「衣・食・住」の「住」であり、私たちの生活とは切っても切り離せないものです。
そんな不動産を所有することでできる資産形成法と失敗事例とは!?
この機会に堅実な不動産経営を検討されたい方は、無料相談会を開催していますので
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