2017.01.06

どの駅がベストなのか

賃貸需要があるところで不動産投資をするのが今も昔も変わらぬ勝ちパターンですが
賃貸需要は一体何に影響をうけているのでしょうか。

まず思いつくのは、人気の駅、すなわち駅力。

銀座、赤坂、六本木、表参道と東京のブランド駅を並べればきりがありません。

しかし、人気駅と賃貸需要は比例していないのが実態です。

なぜなら、ブランド駅というのはあくまで憧れの駅だからです。

なぜ、憧れか?家賃や物価が高いからではないでしょうか。

今の生活では到底生活できない水準がある駅、それがブランド駅なのです。

また、上記のブランド駅を基準に住まいを選ぶ人はどういう人か。

仕事より遊びを優先している性格がつよい人ではないでしょうか。

果たしてそのような人はどれだけいるか。

日本では昔から、仕事のやる気がある人は

会社のそばに住むという暗黙の了解があります。

当然に、遊び場へいわゆるブランド駅のアクセスよりも、仕事場へのアクセスを優先するケースが多いようです。

ここで興味深い意識調査をご紹介いたします。

1 職場から近くて家賃が高い物件

2 職場から遠くて家賃が半額の物件

どちらがいいかアンケートをした結果、①を選んだ人が59%という結果になりました。

その理由としての回答で

「職場から遠いと通勤時間がもったいないのと、通勤で疲れてしまい仕事の効率が悪くなりそうだから」

「時は金なりといいますし、その分を仕事をがんばって稼げばいいので」

「以前、職場から遠くて家賃の安いところに住んでいましたが飲み会や残業で遅くなってタクシーに乗ることになると、結局生活にかかる費用として割高になった。
今は職場から近くて家賃が高いところに引っ越した結果、通勤が自転車ですむので割安になった」

安い物件を選んでも、結果的にはコスト高になっていると考えている人が多い結果となりました。

体力面でも時間面でも職場に近いことは重要なようです。

この考え方からいくと、企業についてよく調べる必要がありそうです。

2016年8月8日日経新聞朝刊にこのような記事がありました。

企業の首都圏転入最多 一極集中歯止めかからず
前年比13%増の335件、集計可能な1981年以降で最多となった。

安部政権は2015年に「地方創生元年」と企業に本社機能を地方に分散させるように促しておりますが、日本総合研究所の藤波匠上席主任研究員は

「企業が、人の集まる東京に集中するのは自然の摂理。政策だけで流れをかえるのは無理がある」

と指摘しています。

地方のオーナー様でも、東京を投資の地に選ぶことが多いですが理由はここにあるようです。

また、東京でも本社機能が終結する東京駅周辺、品川といわれています。

その理由は、新幹線と空港へのアクセスが抜群であるからです。

品川、東京までどれくらいでいけるのか、これがおおきなポイントになるといわれています。