2016.12.08

マイナス金利

2016年1月に発表され、2月に導入されたマイナス金利。

今回は、マイナス金利による不動産関連の金融商品の動きや銀行の不動産融資への影響について解説します。

マイナス金利とは何か

マイナス金利とはどのようなもので、私たちの生活にどのような効果をもたらすのでしょうか。

もともと日銀はアベノミクス政策の一環として、2013年から量的・質的金融緩和を続けてきました。

これらの効果をさらに強め、2%台の物価上昇を実現させるために、今年からマイナス金利が導入されました。

基本的に、各銀行は日銀に預金を預けています。

通常であれば、私たちが銀行に預けた預金に利子がつくのと同じように、銀行側が日銀に預けた預金にも利子がつくはずです。

しかし、マイナス金利が導入されたことにより、銀行側が新規で日銀に預金を預けると、日銀から利子を取られてしまうようになりました。

日銀は、銀行が持っている預金を眠らせておくのではなく、企業や個人などに積極的に融資を行うことで市場にお金が出回るようになり、結果として金融緩和へとつなげることを目標にしています。

また、日銀は、マイナス金利導入はあくまで金融緩和のための一時的な政策であると述べています。

銀行の融資姿勢が変化し、不動産融資を受けやすい状況に

住宅を購入する際には、銀行などの金融機関で住宅ローンを組むのが一般的です。

自己資金のみで購入する人もいますが、全体の割合としては少ないでしょう。

マイナス金利導入により、大手銀行などを中心に住宅ローンの固定金利が大幅に引き下げられました。

そのため、この機会に住宅購入を検討する人や、住宅ローンの借り換えなどを行う人が増加しています。

不動産投資家にとっても、マイナス金利が追い風となり、以前と比べて不動産融資を受けやすい状況になっています。

地方銀行では、日銀の当座預金に預けるよりも、企業への設備投資など、確実な担保が取れ、収益を生む可能性のある不動産投資への融資を積極的に行うようになりました。

もっとも、マイナス金利だからといって銀行側が誰にでも融資を行うというわけではなく、自己資金がなかったり、顧客が不動産投資の未経験者だったりする場合には、融資を見送ることもあります。

ですがご安心下さい。

当社では、多くの提携金融機関の中から、最も良い条件の金融機関をご紹介させて頂いております。

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不動産投資を検討なされる際には、その不動産投資業者と提携を結んでいる金融機関の数、質、という点もぜひご比較なされることをおすすめします。