2016.10.03

生涯未婚率が過去最高について

こんにちは。

2016年7月2日の日経新聞に、「生涯未婚率が最高」との記事が出ておりました。

今日はこれをテーマに考えてみたいと思います。

まず、国立社会保障人口問題研究所のデータによると、
50歳の時点で、1度も結婚をしたことがない人の割合を、「生涯未婚率」と定義しているそうです。

それによりますと、2015年の国勢調査の結果では、男性は22.8%。

女性は13.4%となり、いずれも過去最高、とのこと。

男性の約4人に1人、女性の約7人に1人が該当する、ということのようです。

すると、ここから類推しなければならないのは、我々、「不動産投資家」にとっての、「お客様は誰か?」ということです。

このあたりの部分が見えていないと、単に、「俺の不動産投資」「私がヤリタイ投資はこれ!」という視点で不動産投資を考えかねません。

基本的には、「単身用以外」の住まいの場合は、「マイホーム購入(実需)」と比較されるため、
「投資用不動産」としての長期運用には向いていない、と言われています。

「住んでくれる人(お客様)」がいてこその、不動産投資であり、このあたりが、単なる「金融商品」への投資とは異なるところだからです。

どちらかと言いますと、若干「ビジネス・起業」に近い、とも言えます。

そのため、「マーケティング(お客様という相手がいる世界)」の感覚が重要になってきます。

つまり、注目しなければならないのは、「世帯数」の推移なのです。

同記事によると、まず1人暮らしの世帯数は1684万世帯となり、全世帯の32.5%となっています。

夫婦2人の「2人世帯」が28.0%、3人世帯が18.3%となり、今や、最もポピュラーな標準世帯となりつつある、と書いてあります。

また、離婚率も上昇していますので、「単身世帯」は、今後のメインの世帯層と認識して、まずまちがいないでしょう。

ある程度の年齢が過ぎての離婚の場合、男性はまたワンルームマンションに住むことになりますが、
広さは女性ほど重視をせず、職場へのアクセスや仕事を中心とした動線で考える傾向があります。

しかしながら、必要最低限の共用部分の設備や、住環境としての「安全性」、建物の「堅牢性」などは、ある程度重視してくるでしょう。
(スペックが好きな男性の特徴かもしれませんが)

ちなみに、単身世帯(働く男性・女性)が最も重視する共用部分のトップ2はご存知でいらっしゃいますでしょうか?

働く単身世帯は、AMAZONなどで必要なものを注文する回数が多くなります。

その時に必要なのは、留守中でも荷物を受け取ることができる「宅配ボックス」です。

そして、帰宅して宅配ボックスから荷物を受け取った後、部屋に入って中身を取り出し、残るものといえば、ダンボールです。

これも、ずっとゴミの日まで置いておきたくない、というのが心情です。

そのため、「24時間ゴミが出せる」ゴミ出しの共用部が求められるのは、入居者にとっては必然のニーズです。

当然のことながら、我々の開発するマンションは、このあたりの細かなニーズを綿密に調査し、物件の開発に反映させています。

例えば、ですが、家賃が変わらない、駅からの距離もほぼ同じ。

でも、一方には宅配ボックスと24時間ゴミ出しが共用部に付いていて、もう一方の築古の中古マンションには宅配ボックスも24時間ゴミ出しもついていない。

この場合、どちらのマンションに住んだ方が、人生の時間と快適度を買うことができそうですか?

「不動産投資」というと、とにかく「立地」「物件」と、立地だけにこだわる方が多いのですが、共用部分に関しては、建物が建った後に大幅に改築・改装ができないため、特に、中古物件を検討する時などは注意が必要です。

このあたりの部分は、初心者が犯しやすい間違いになりますので、お気をつけください。

また詳細は、私の個別面談にてお伝えさせて頂きます。