物件主義か?システムか?
本日もシノケンハーモニーの不動産投資ブログをご覧いただきまして
ありがとうございます。
よくお客様と話をしていると
「いい物件さえ所有できれば絶対に成功できる!!」と
思っていらっしゃる(ように見える)方にお会いすることがあります。
お話を聞いていますと、
・駅からの距離
・エリア
・(物件の)仕様
・利回り
などの指標を細かく挙げ、それらをクリアする物件が見つかりさえすれば、
必ず成功する、かのように考えていらっしゃるようです。
ただ、これはむべなるかな、という面もありまして、本当に物件にだけフォーカスして選択していこうとした場合、
本来であれば、考えなければいけない「リスク」が、今度は上記の指標の25倍くらい(つまり、4×25=100個)は出てきてしまうものなのです。
そうなると、人間は決断をしたくても決断ができませんから、
そうならないよう、人間の脳がその莫大なチェック量を省略し、エネルギー消費が甚大にならないように調整をするわけです。
そのような過程を経て、我々の脳は進化をしてきたわけですが、それが投資の分野で方向性を間違えて働きはじめるとどうなるか?と申しますと、
「上記4つの指標に絞って物件を判断しようとする」という、
誤った認識に基づいて思考することになってしまい脳の省エネシステムの犠牲になってしまうのです。
しかしながら、これは考えてみれば分かりますが
①そのような指標があれば成功する、というのであれば、プロでも苦労しない
のであり、
②また、不動産は、金融商品とは異なり「有限」の「現物資産である」ため、
そもそもが、ある一定の規格に当てはめて判断していこうとすることに限界がある
ということも分かってくるでしょう。
また、大量生産される工業製品であったり、証券取引所や商品取引所などで大量に取引されていないからこそ、
希少性と価値の保存に優れた運用商品として、必ず不動産がポートフォリオの中に入れられてきました。
そのあたりのことがどうしても分からないと、
「あるはずもない物件」を夢見ながら、不動産のWEBサイトにアクセスをして、
「何かいい物件って、ないですか?いい物件です。」
という言葉を繰り返すようになってしまう。
よく「不動産は管理を買え」と言われるのは、まさに上記の指標とは別の指標が存在する、ということをよく現しています。
実は、不動産投資においては、物件:管理=3:7で考える必要があるにも関わらず
どうしても「物件」「物件」という考え方になってしまう人が多々いらっしゃいます
これはよく、副業や独立起業でビジネスを考えている人が、「いい商品さえあれば売れるのに」と考えているのに似ています。
これは、事業経営の分野ではよく言われることですが、商品:営業の割合は、3:7なのです。
つまり、商品3分(ぶ)に売り7分(ぶ)。
物件3分(ぶ)に管理7分(ぶ)、ということです。
もちろん、ここでいう「管理」には、賃貸管理と建物管理、という2つの領域を総称して「管理」と使っています。
機会があれば、「管理とは何ぞや?」というテーマについても、またこちらで取りあげていきたい、と思っています。
もしかしたら、「これを読まれている読者の方も、インターネットに掲載されている物件情報に惑わされて、物件症候群(シンドローム)になってしまっている」方もいらっしゃるかもしれません。
もし、直感的にそのようなことを少しでも感じられる方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度、弊社の無料相談会や無料個別コンサルティングをご利用くださいませ。
無料でお答えさせて頂きますし、不動産投資の全体像をお伝えします。
その際は、指名を頂ければ、私が担当させて頂くことも可能です。
どうぞよろしくお願いいたします。