2015.12.21

働いて所得を得る能力が低下するリスク

みなさま、こんにちは。

本日は「年金制度」について
気になる記事がございましたので、ご紹介させて頂きます。

日経新聞2015年10月7日(水)日刊より抜粋
「第8章 年金制度を考える」

高齢になると健康面でも色々問題が出てきて、就業の継続が難しくなります。
そうしたときに、年金という仕組みがあるととても助かります。
「長生きのリスク」というより「高齢になり、働いて所得を得る能力が低下するリスク」に備えた仕組みとして年金をとらえたほうが現実的かもしれません。
しかし、「働く能力が十分ある人にまで、年金を支給する必要はないではないか」という意見もあるでしょう。
支給開始年齢になると、年金は申請さえすれば受け取れます。
働く能力があるのに、年金をもらえるので引退生活に入るという人もいるでしょう。
年金制度の本来の趣旨からみると、これは「モラルハザード」の典型的な例です。
そのようなモラルハザードが生じるのに、なぜ政府は一定の支給開始年齢を設定するのでしょうか。
理由は現実的なものです。
働く能力があるかどうか、一人ひとりに聞いて回り、正確な情報を得るのには、あまりにも多くの費用がかかるからです。
しかし、そうした「割り切り」は社会の変化によって合理的な形で調整されるべきです。
その年齢の人々がその後、平均して何年生きられるかという期待値を平均寿命といいます。
(中略)
65歳の平気寿命は、35年前では58歳とほぼ同じですが、就業率は約37ポイントも低くなっています。
高齢層の多様性に配慮しつつ、年金受給と就業の在り方を再検討すべき時期ではないでしょうか。

このように現在の日本では高齢化が深刻化しております。

「年金をもらえるので引退生活に入る人もいるでしょう。」と書かれていますが
これからの時代、本当に年金だけで生きていけるのでしょうか?

今から40年ほど前までは年金受給者1人を現役世代が7.7人で支えておりましたが
現在では2.5人で支えている計算になります。

支えられる側が増え、支える側が減っているため
社会保障費を賄うために、次々と赤字国債の発行が行われている状況です。

今後も増税やインフレが起こるのではないかと懸念されています。

皆様は将来に対する備えはお済みでしょうか。

せっかく老後のために貯金をしてきた方も
インフレにより現金の価値が目減りしてしまっては
豊かな老後を過ごすことは出来ません。

老後の資金は現役時代に作るしかないのです。

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