2015.03.10

なぜ資産による所得形成が必要なのか?

前回は、今話題の著書「21世紀の資本論」を書いたトマ・ピケティの「r>g」をご紹介させて頂きました。

ピケティは歴史の中の膨大なデータを検証し、いつの時代でも、「資本による所得の伸び(r)」が「所得の伸び率(g)」を上回っている、ということを発見し、話題になりました。

これはよく考えてみれば、実は内心では実感することが多い部分もあるはずで、要は簡単に言えば
「一生懸命働いているだけ」では、決してお金持ちにはなれないよ
ということで、これは多くの人がなんとなく感じていることではないでしょうか?

もっと言えば、あなたの給料が上がるのは、あなたの会社が儲かっているから、ということであり、あなたの会社が儲かるためには、日本経済全体が上向いている必要があり、日本経済が上向いている、ということは、世界経済も上向いている、つまり、「成長の限界」がなく、限りなく経済が成長していくこと、が前提条件となっているわけです。

(とはいえ、正確に言えば、仮に日本が不景気でも、ある少数の企業はダントツの業績を上げることもあるわけですが、いずれにしても、業績が上がっていなければ、その中にいる個人の収入が増えない、ということはが事実としてあるわけです。)

しかしながら、経済成長率が鈍化し、あらゆる企業の成長余力がなくなってくれば、当然のことながら、その中に所属している個人の所得も、頭打ちになりますし、その一方で、「資産家」が所有している資産と、そこから生まれるマネーは、企業間、世界間を自由に往復できますから、資産の価値は増大していくことになるのです。

そして、ここには、勤労所得とは違って「レバレッジ」を利かせることができますから、資産を持っている人はますます有利になっていく、という構図になるんですね。

たとえば、勤労所得の場合、「今後の私の35年間の人生を担保に入れますから、1億円貸してください!!」と、社長や上司に言うことはまずできません。(できたとしても、貸してくれないでしょう)

しかしながら、rの世界、資産の収益の世界で、仮に不動産に投資したい、という場合は、今までgの世界(従業員の世界)で勤労してきた人生にレバレッジをかけることができ、特にあなたの今後の35年の勤労を担保に入れる必要もなく、多額の資金調達が可能になる
というわけなのです。

そしてそれを足掛かりにして、さらにrの世界での資産形成に励むことができますし、そのことによって、急速に勉強をするようになりますので、ファイナンシャルIQも同時に上がり、自分自身の資産としての価値(r)をも上げていくことになるんですね。

これは不動産投資に限らず、「投資」に取り組むことの副次的な価値です。

ですから、失敗をしても少しずつ投資の世界に足を入れていく人は、最終的には、自分自身の知的資本(r)も同時にアップしていく結果、ますますお金に縁が深くなっていきます。

その逆に、退職するまで全くお金の運用に取り組んでこなかった人というのは、長きサラリーマン人生が終わって退職金だけは入ってきたものの、それまでの人生で全く運用をしてこなかったので、途方にくれてしまい、ついつい「ハイリスク」のものに投資をして、大事な退職金のほとんどを失ってしまった、ということになるのです。

このように、資産(r)による収益とその世界に足を踏み入れていくことの重要性を上げていけばキリがありません。

私の個別相談会では、ロバート・キヨサキの「金持ち父さん 貧乏父さん」、トマ・ピケティの「21世紀の資本論」の視点や観点から、不動産投資を総合的かつ立体的に写し出し、資産運用の世界(r)の全体像をお伝えしています。
(また、私自身の失敗体験なども合わせてお伝えしています)

ぜひ、個別相談会でお会いしましょう。