2014.12.19

世界都市「東京」

注目エリア

東京の「魅力」

「東京は、通勤ラッシュもひどく、人ごみに嫌気がさす」
「東京は時間の流れが早く、毎日せわしないので、リラックスできない」
「物価や様々なコストが割高で、お金がいくらあっても足りない気がする」

東京のこのような評判は、皆様も一度は耳にした事があるのではないでしょうか。

また、都民の皆様もこのような事を感じた事が、一度はあったのではないでしょうか。

しかし、今も昔も東京は日本で一番の人口数を、誇り続けています。
なぜ東京は、そういった「欠点」がまるで問題でないかのように
人々に、選ばれ続けるのでしょうか。

「住めば都」という言葉がありますが、慣れれば、人間はどこにでも住めるという意味です。
これは、全都道府県に言える事ですが、なぜか東京だけ飛び抜けて人口が多いのです。

その違いは、「この町に住んでみたい」と人々が最初に思うだけの魅力の高さと
「この町に住んでよかった」と人々が実感するだけの質の高さ。
「これからが楽しみだ」と人々が期待する将来性の高さの、3つの部分にあります。

すなわち、都市の本質的魅力部分、つまり都市の「美点」にあります。

東京の大きな美点の一つである「魅力」。

東京の企業数や多国籍企業、各業界のトップ企業の本社数は全国1位であり
人口数に関しては13,389,865人(2014年11月1日現在)で
日本の人口の10%以上が東京に住んでいるという驚異的な「数」を誇ります。

その絶対値の違いは全国の人々に夢と、可能性を連想させます。

労働力や平均賃金の高さもいうまでもなく、様々なビジネスチャンスが転がっている場所で
自分の力を試してみたいと考える人には、東京はうってつけの舞台なのです。

フォーチュン・グローバル500においては
世界レベルの大企業本社数がニューヨークやロンドンを遥かに上回り、世界第1位と評価されまし
た。
また、ニューヨーク、ロンドンと共に世界トップレベルの金融センターの一つとされています。

また、グローバル情報誌の「MONOCLE(英語版)」では
世界で最も大きな経済圏を持つ都市として1位に選ばれ
第2位のニューヨーク大都市圏の1.4倍の経済規模をもつと評価されました。

記事を裏付けるように、東京都の都市GDPは堂々の世界第1位であり
メキシコ・韓国などの国と、ほぼ同じ経済規模を持つまでに成長しているのです。

我々、日本国民は老若男女問わず
「母国語で世界に挑める大舞台がある」という事だけでも、とても恵まれた環境にあるのです。

そんな夢舞台へ上がるために、ある人は学生時代に猛勉強し
またある人は家業を継ぐ前に東京で一流に触れる修行をしたいと親にお願いをし
またある人は、心機一転、今までの自分や環境を変えるために上京資金を貯める。

東京は、このように前向きな志と挑戦心をもった人々を
全国からバキュームのように吸収するだけの、強烈な魅力を放っているのです。

東京の「質」の高さ

また、その魅力は国内に留まる事を知らず、世界中の人々をも魅了しています。

週間住宅2014年12月8日の記事によると
英不動産会社のDTZデベンハム・タイ・レオン(東京都千代田区)は12月2日
グローバルで見たオフィス賃貸市場をランキングしたところ、東京は2位に入りました。

予想トップ都市は、ムンバイ。

コストや供給面といった不動産からの視点に加えて
生産性やテクノロジー、金融サービス、各種産業のマーケットを
複合的に考慮してランク付けをしたそうです。

また、17年度には順位が変動するとし、中国の各都市が上位に顔を出すとし
コストの低いオフィス床が大量に供給され、幅広い業種から支持を受けるとしました。

しかしどうでしょう。

以前から様々な記事で、中国やインドの成長については毎日のように取りざたされていました。

そして東京のGDPは世界最高順位を「今」記録しています。

中国やムンバイは、人口数やコストの低さで評価されているのかもしれません。

ここから東京が予想を超えて成長するか否かは、これからにかかっています。
とは言っても、1位2位を争う最上位競争です。

世界に注目されている東京は、仮に世界2位になるとしても今後、更に世界中から
優秀な人材を魅了し、その成長に拍車がかかるといっても過言ではありません。

ふり変えると日本は、高度経済成長期も然り、その前の時代から
我々の先祖の時代からもつ真面目で勤勉な国民性が培ってきた実力で
それは予想ではなく「今」事実として世界1位の称号を得ています。

そして、我々はその末裔なのです。

「現在」東京都区部を中心とする首都圏は、第2位のムンバイ都市圏に
1000万以上もの差を付け、世界で最も人口が多い巨大都市です。

ただ、東京は世界中からの、その人気ぶりに押されるだけあり、冷血な一面も持ちます。

国内外問わず、東京に魅了されてやってきた人々をざるにかけ
冒頭にあった不平不満を並べる暇がある人材は、容赦なくふるいにかけるのです。

コストが高いのは当たり前
より優秀な人材を集めて、今や、世界と戦う都市なのです。

また、東京は、数だけではなく、その「質」の高さが、魅了された人々を離さない
または、もう少し頑張ってみようと勇気づける大きな美点の一つです。

世界に挑み続ける「東京」

先にも述べました通り、東京には、大手企業の本社や
外国企業の日本法人の本社などが数多く立地しています。

この点から、東京都は、本社の存在によって経済が成り立っている「本店経済都市」であり
また、東京都区部は関東地方の中心的な都市でもあるので、東京都に置かれる本社は
関東一円をエリアとする「関東支社」「関東支店」を兼ねる場合も少なからずあるといってよいでしょう。
このため、東京都は、支店経済都市という側面も持っているのです。

また、東京には日本の首都機能が置かれているので、司法・立法・行政の機能を担う施設が集中的に置かれています。

これの意味するところは、日本の心臓として動いている天皇陛下、内閣総理大臣はじめ各重要ポストや
我々が日々安全に生活するに欠かせない中核人材が集結している都市という事です。

そんな中核人材が病気をしたり、スムーズに移動できないとなっては国が機能しません。

東京の医療技術、交通利便性は世界に誇る美点の一つである事は、周知の事実であり
その点を評価して、集まる高齢者の方々も少なくありません。

慶応大学病院、東大病院をイメージされる方も多いと思います。

そのように、各医療施設や技術の充実は必然的であり、それを求めて東京に集まる人々もいるという事は当然の事なのでしょう。

趣味の充実に関しても然り、昨今クールジャパン等で取り上げられているサブカルチャーを例にとっても、その最大イベントは東京を中心に開催され任天堂やソニーをはじめとする、日本の誇るゲーム業界も東京でゲームショーを開くなど、音楽やスポーツといった趣味の祭典も東京を中心として開かれています。

海外からわざわざそのイベントに参加する方も少なくはないそうです。

これは人生を充実させる一つの大きな要因である
趣味の充実感を人々に与えることができる都市として
とても注目されています。

もちろんお金はかかります。

しかし、医療機関にお世話になるまでに頑張ってきた高齢者の方
向上心や前向きな志をもって、東京に挑んでいる者にとっては
そのコストさえも、問題ではないのでしょう。

そんな、質のいい都民だけに絞って東京はこれからも
世界に挑み続ける事でしょう。

東京は、こういった優秀な都民を集める事で
現状問題視されている、通勤ラッシュ問題や様々な都市問題を
世界の先駆者として解決していく事でしょう。

不動産投資の目線で見れば、ここまで投資価値のある都市は他にはないと考えています。

数々の東京の欠点を挙げればキリがないでしょう。

しかし、その「欠点」と「美点」を天秤にかけたときに
考えるまでもなく、「美点」が勝るのは誰にでも明確な事実である事に
投資価値を見いだされる投資家の方は、今や国内に留まっていないのが現状なのです