2014.07.23

コモディティ化と不動産

最近、私の周りでも、資格をとってレベルアップにつなげたい、という人が増えています。

ただ、気をつけなければいけないことは、資格を取ったからと言って、自分自身の人生が変わるわけではない、ということです。

結局のところ、ただ資格を取っただけでは、その資格を持っている「その他大勢」の中から抜け出すことができません。

このように、「努力する方向性」を間違えて、他と差別化ができない方向に投資してしまうことを、「コモディティ化」への投資、と言います。

「コモディティ化」とは「競合する商品同士の差別化特性(機能・品質・ブランド力など)が失われ、価格や買いやすさだけを理由に選択が行われること。
機能や品質面で大差のない製品が多く流通し、消費者にとってどの会社のものを買っても同じ、という状態になること」を言います。

「資格取得」の例で言えば、その資格を取得したことによって、実は自分自身が「その他大勢」と一緒になってしまう。

翻って、「不動産投資」を考える場合も同様です。

今や、マンションもどんどん「コモディティ化」が進んでいる、と言われています。

AというマンションとBというマンションの違いが、どんどんどんどん分かりづらくなっている。

また、入居者にとっても分かりづらくなってきている。

プロの投資家の方にお聞きしますと、大阪とか、供給過剰でまだまだ開発余地のある地方都市は、この傾向が大きい、とのこと。

つまり、Aという物件とBという物件の違いが分からず、従って家賃の値下げ競争になるしかなく、まるで家電量販店のディスカウントのように交渉すれば簡単に家賃が下がってしまう、という状況だそうです。

このような傾向は何を意味するのか?と言いますと、「インターネット上で情報検索をし、安いな」という理由だけで物件を取得することが如何にリスクが高いか、ということです。

また、その姿勢が、いかに知的怠慢の姿勢であるか、ということです。

そもそも、インターネットの発達によって「不動産のコモディティ化」にますます拍車がかかっています。

その流れの中で、インターネットのポータルサイトで、「高利回り物件はどれだ?」などと思考をしている時点で、中古物件を扱う仲介業者のカモになってしまっているので注意してください。

これからの不動産投資を考え、正しい収益物件の選び方、負けない不動産投資を始める方法、をお知りになりたい方は、ぜひ私までお問い合わせくださいませ。