2014.04.24

なぜ、不動産投資が注目されているのか? その1

不動産投資
というものに関心を持つ人が最近増えてきているようです。

不動産投資につきましては、いつの時代にも行われてきた投資ですが、最近では、ロバート・キヨサキ氏、ドナルド・トランプ氏が「不動産投資」について書いている本が有名です。

日本では、江戸時代から「大家さん」の歴史はありますが、高度経済成長期からバブル期にかけては、いわゆる「投機的」な不動産投資が流行しました。

当時は本当に「土地神話」と言われる「神話」が背景にあり、「土地を買うと必ず値上がりをする」ということから、その神話につられて様々な不動産投資の対象が生まれました。

バブル崩壊後の1990年以降は、それまでの反動で、割安な物件を探して買ったり売ったりすることが「不動産投資」である、という風潮もあったかと思います。

特に(都内の)不動産に関しましては、一般的に賃料は底値があります。
それに比較して、販売価格は物件によっては上がっているものもあれば、大きく下がっているものもあり、様々です。

そのため、バブル時を基準として、当時の価格と比較して割安であると思われる物件を購入することができれば、「お得」で「高利回り」の不動投資を実現できるのではないか?という「仮説」が生まれます。

ここから、「中古への不動産投資」という不動産投資特有の新たな『神話』が生まれました。

しかしながら、都内の好立地の物件をそうそう安く買えるわけもなく、『中古神話』と並行して、その神話の延長線上に、今度は「地方の不動産を安く買えば儲かる」という『地方不動産投資神話』が枝分かれして生まれてきました。

しかし、この『神話』もそうそう長く続くわけもなく、2007年をピークにあっという間に成熟市場になってしまいました。
(また、そもそも、失敗者の数が多いため、金融機関も融資に対して引き締めをするようになりました。)

そして、『神話』と言うものはいつか必ず崩壊する時がきます。

誰もが忘れることのない2011年3月11日。

ここから、「不動産投資」のトレンドは大きく変わりはじめるのです。

(その2へ つづく)