2014.04.16

中古マンション購入時の注意ポイント

皆さん、こんにちは!

最近、中古物件が欲しいというお問い合わせを頂く機会もございますので、
本日は中古物件を検討する際に気をつけて欲しいポイントを一つ書いていきたいと思います。

皆さんはシンドラー社という会社を覚えているでしょうか?
2006年当時、世界シェア2位を誇るエレベーター会社でした。

しかし、2006年6月シンドラー社製のエレベーターが扉の開いた状態で上昇し、
自宅マンションのエレベーターから降りようとしていた男性が身体を挟まれて死亡という事件を引き起こしました。

そして悲劇は一度では終わりませんでした。
2012年10月、大手ホテルチェーンのシンドラー製のエレベーターにて
清掃会社の女性従業員がエレベーターに挟まれて死亡という事件が発生しました。

国土交通省は2006年の事故を受け、
2009年9月に扉が開いたままエレベーターが動き出しても自動的に停止する補助ブレーキの設置を義務付けましたが、
それ以前に設置された70万台のエレベーターには補助ブレーキの設置義務はありませんでした。

エレベーターのトラブルはそれだけではなく、
特にシンドラー社に関して言えば、昨年の7月にも横浜市営地下鉄横浜駅にて
乗員5人約2時間閉じ込められるという不具合を起こしております。

さらに驚くことに、そのエレベーターは事件の前日に点検を行ったばかりのエレベーターだったそうです。

補助ブレーキの付いていないエレベーターは現在においても数多く存在します。
また点検済みのものであっても不具合を起こす可能性はあります。

このようにエレベーターひとつに注目してみても、
中古物件は気をつけなくてはいけません。

ご自身が購入した中古マンションのエレベーターで
もしこのような事故が起きたらどうなるのでしょうか?

また何かのきっかけで
エレベーターの補助ブレーキが「全てのエレベーターに義務化」というようなことが起きた時、
誰が設置費用を払うのでしょうか?

そういった精神的な負担を避けるためにも、
しっかりとした設備の付いた物件選びが大切です。

新築物件であれば、安心ですが中古物件を検討される際には十分注意して下さい。