2013.11.06

「シニアが拓く」不動産活用

「不動産」の価値と汎用性

2013年の11月4日の日経新聞の朝刊によりますと
最近、高齢者の方が、自宅の1室を貸出ししたり
自宅を丸ごと貸し出しをする
という不動産活用法が増えているようです。

どのような方が多いのか?と申しますと
長年連れ添ってきた配偶者をなくした方が1人暮らしでは何か張り合いを感じないので、若い学生さんを受け入れる、という方や
60歳を前に仕事を早期リタイアしてふと立ち止まった時、ちょうど同世代の俳優さんが亡くなったニュースを見て、「もっと今を楽しもう」と決意し、自宅を担保に3000万近いお金を借りて旅行を楽しむ方、など様々な方がいらっしゃるようです。

また、他の方の例では、老後に所有しているマンションを売却し
その資金で東京都の「サービス付き高齢者住宅」に住む、という決断をされている方もいらっしゃいます。

自宅を現金で購入できる人ばかりではないですから、住宅ローンを払い終わった自宅を担保にお金を借りるということは、少なくともその自宅は25年~35年は経過しているものと推測されます。

それでも、銀行はそれを担保に2600万の融資をしたりするわけですか
いかに不動産の価値が高いか、そして実は汎用性があるものなのか
ということが分かります。

このような自宅の空室を活用した不動産の再活用は今後も増えてくると思いますが
一方で、若い人に話を聞いてみると、「気を遣う」「純粋に1人暮らしをしたい」「マンションに住みたい」「オートロックがいい」など
高齢者の方と同居を楽しみたい、という人ばかりではない、ということも分かります。

また、親元から離れて一人暮らしをする女性の学生の方をはじめ、オートロックが完備されたマンションは、やはり「賃貸」の需要を吸収する受け皿として、今後も必要な社会的インフラとなってくるでしょう。

このような社会の変化の文脈の中で、1つ言えることは、人は「生活」をしないわけにはいきませんので
衣食住の「住」の部分に関しては、いつの時代でも必ずある一定のニーズが存在する、ということです。

それは、便利な「賃貸住宅」に住みたい学生の方しかり、老後に不動産を活用してお金を借りたり、自宅を賃貸に出したりするシニア層の方しかり、です。

無限に広がる不動産の活用法

「投資用マンション」と聞くと、ついつい「投資商品」のように十把一絡げで判断される方もいらっしゃると思いますが
今は質の悪いマンションというものはそもそも供給をされませんし
現在の建築基準では3世代もつような設計がなされているマンションが一般的になってきているなど
様々な面で建築技術も進歩しています。

不動産の活用法は、「単なる賃貸収入を得るための手段」から
老後の「資金供給源」になったりと、本当に無限です。

そして、不動産のローンに取り組むには年齢的な「期限」があります。

「若いころの苦労は買ってでもしろ」と言いますが、ローンが組めるうちに
少し苦労をしてでも不動産所有をスタートされることを強くお勧めいたします。

お気軽にご相談・お問い合わせを頂けましたら幸いです。