2013.02.20

【不動産投資のリスク】家賃滞納が続いたら?

家賃滞納し続ける入居者

皆さんこんにちは。

今回は、「家賃滞納」に関する私の思い出話を一つ…。

シノケンハーモニー入社前、賃貸仲介の営業をしていた頃のお話ですが
総戸数6戸程のアパートを運用されていた、おばあちゃんの大家さんがおりました。

元々はご主人様が管理されていたらしいのですが
ご主人様がお亡くなりになり
現在はそのおばあちゃんお一人で大事に管理・運営されているとのことでした。

その大家さんから聞いたお話が当時の私には衝撃的なものでした。

アパートの入居者の一人が長期に渡り家賃を滞納していて
催促しても催促しても全く支払いがなかったそうです。

そこで、大家さんは入居者を訪ね、こう告げたそうです。

「どうしても払えないなら、もっと安い所に引っ越した方がいいんじゃない?」

そしたら入居者の方はこう言ったそうです。

「今は引っ越すお金もありません。」

…確かに。

「引越し費用」だけではなく、引っ越し先の「礼金」「敷金」「仲介手数料」と
引越しもタダでは出来ません。

もし、皆さんがその大家さんだったらどうされますか?

不動産投資のリスクは「空室」だけではない!

以前までなら悪質な入居者の方に対し
留守にしている間に合鍵で部屋に入り荷物を全部外に出して、鍵を交換してしまう…ということも当たり前のように行われていましたが
今は入居者保護の考えが徐々に強まり、入居者と大家さんの立場が逆転してきているので無理な催促は出来なくなってきています。

入居者の方のその言葉を聞いた大家さんはどうしたかというと…

「引越し費用」「礼金」「敷金」「仲介手数料」を全て負担されたそうです…。

それまでの滞納費用も合わせると計50万円近くに及んだそうです。

なぜ大家さんが、そこまでしなくてはいけないのか当時は理解出来ませんでした。

しかし、投資の目線で見た場合、滞納が続く部屋は
“利益を生み出さずに維持費だけがかかるスペース”
になってしまうので、お金を払ってでも出て行ってもらって
新しい入居者の方をつけた方が、長い目でみたら確かに効率は良いはずです。

今となれば、大家さんの判断は正しかったと思います。

不動産投資のリスクは‘空室’だけではありません。

上記のような怖いリスクがあるのをご認識いただき、より慎重にご検討いただければと思います。