公的年金制度は比較的よく考えられた仕組み
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年金は収入の低い人ほど「手厚く」もらえるワケ
年金の本質的な役割として保険機能はとても重要です。
ところが、実はあまり知られていないのですが、公的年金にはもう1つ大事な役割があります。
それは「所得再分配機能」です。所得再分配とはどういうことかというと、高い所得のある人から低い所得の人に対して所得の分配がされることです。
といっても、高所得者が直接、低所得者にお金を渡すということではありません。
政府がその間に入り、税や社会保障という機能を使って調整していくという役割が「所得再分配」なのです。
この図は、手取り給与が35万7000円のAさんと17万9000円のBさんが負担する毎月の年金保険料と将来受け取る毎月の年金額の比較を表しています。
また、35万7000円という手取りは税・社会保険料控除後の金額ですから、額面にすると43万9000円となり、これは厚生労働省がモデル年金額を算出するときの賃金という前提です。
AさんとBさんの給料が2倍違うのは比較しやすくするためです。
いずれも夫婦2人で、どちらかは働いていないという前提です。
さて、年金保険料の負担額は給料に比例しますから、Aさんが払う保険料4万円に対して、給料が半分のBさんは2万円となります。
ところが年金給付額を見てみると、Aさんの年金給付額は22万円であるのに対してBさんの場合は17万5000円です。
Bさんの払った保険料はAさんの半分なのに、支給される年金額はAさんの8割ぐらいとなります。
これはいったいどういうことなのでしょうか。その答えは「基礎年金部分」にあります。
厚生年金保険の場合、給付は報酬比例部分と定額部分に分かれます。
報酬比例部分というのは、給料の額に比例して将来の年金給付額が変わる部分です。
たくさん給料をもらった人は将来受け取る年金額も多くなります。
一方、定額部分というのは基礎年金の部分で、これは現役時代の給料に関係なく一定金額が支給されます。
国民年金の支給額が、払い込み期間が同じであればすべて同じ金額になるのと一緒です。
夫婦世帯で手取り給与が17万9000円というのは、決して高い給料とはいえません。
それだけに、低所得層に対する所得再分配機能として、このように報酬とは関係ない基礎年金部分の存在が大きく役立っているということになります。
税を使って基礎年金部分を切り分けてしまうと、とても実現できない仕組みとなってしまいます。
このように、公的年金制度は一見単純ですが、比較的よく考えられた仕組みがビルトインされているということは知っておいてもいいと思います。
2021年11月14日 東洋経済オンラインより抜粋
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