2018.05.18

我が子が大学生のとき、自分は何歳か

皆様、こんにちは!
いかがお過ごしでしょうか。

本日もシノケンハーモニーの不動産投資ブログをご覧いただきまして
ありがとうございます。

今回は、まさに私たちにとっての
重要なテーマである記事を目にしましたので
ご紹介させて頂きたいと思います。

以下、5月9日 日経新聞より抜粋

「子供の大学費用払える?晩婚親の厳しい懐と転職事情」

運転免許教習所では年々、売り上げが減っているそうです。
「子供が減っているので、しょうがないですね」と肩を落とす経営者。
別の知人によれば、税理士や公認会計士をめざす専門学校の売り上げも減少中だとか。
こちらも同じく「子供が少ないので」という説明でした。

あちこちで「少子化」が売り上げ減少の理由として使われています。
確かにそれは間違いありませんが、私は別に大きな要因があると思っています。
それが「親(保護者)の懐具合」です。

■負担が最も重い「大学生の親」時期

運転免許を取るメイン層といえば大学生です。
大学生にはアルバイト収入しかなく、教習所に通う金は親に頼ることになりがちです。
おねだりされる親は、大学の学費や生活費に加え、「教習所に行きたいんだけど」と無心されることになります。

重要なのが「おねだり」される親の懐具合です。
今、大学生を抱える親は給料をどれくらいもらっているのでしょうか? 
それはかつてと比べて増えた、あるいは減った? これから先はどうなる?
今回は少子化に隠れた「大学生を持つ親の懐具合」について考えることにしましょう。

■「出したくても出せない」大学生の親

その昔、私が大学生だった時代に「ダブルスクール」という言葉がはやりました。
大学と資格取得に向けた専門学校の両方に通うのがダブルスクールです。
この場合、親の負担も当然ダブルになります。

かつて私もダブルスクールでしたが、学費と生活費を親に頼っていたので、専門学校の学費まで出してくれとは言えず、奨学金とバイト代でなんとか工面しました。
ただ、友人の大半は専門学校の学費まで親に頼っていました。
彼らの親は「学費、生活費仕送り、専門学校学費」のトリプル負担をこなしていたのです。
それは間違いなく「景気がいい」時代でした。

そこから長い時間が経ち、その間に日本の景気はずるずると悪化していきました。
最近の大学生に話を聞くと、「奨学金を借りています」とか「週5日、バイトしてます」といった話ばかり。
どうやらダブルスクールどころか、アルバイトに精を出さないと生活すらままならない様子です。

親のほうに話を聞いても「大学の学費まではなんとか面倒を見るが、それ以上は無理」ということが多いようです。
決して彼らはケチではなく、自分の給料が上がらないので、「出したくても出せない」状況にあります。
まだ住宅ローンの返済が残っていると、教育費よりそちらを優先せざるをえません。

「出したくても出せない」。
これが大学生をもつ親側の実態なのです。
だとすれば、運転免許を諦める子供が増えるのは当然です。
合格の確率が低いうえ、合格後の収入不足がささやかれる難関資格への挑戦を見合わせるのも当然でしょう。

■60歳で我が子を大学に行かせる経済的リスク

大学生を巡る「親の懐具合」を考えるうえで重要なのは、「そのときの親の年齢」です。
これは親が何歳で子供を授かったか次第ですが、晩婚化に伴って「大学生の子を持つ親」の年齢が上昇するのは避けにくい流れでしょう。
この傾向は都市部、高学歴の人のほうが強いようです。

都市部でバリバリ働く高学歴者には、結婚・出産を後回しにする人が珍しくありません。
今や40歳を過ぎて結婚・出産するのは珍しくありませんが、「人生の資金繰り」という面から見ると、これはかなりリスクの高い行為です。
なぜなら、40歳ですぐ子供ができたとしても、教育費が最も高い我が子の大学時代を58~62歳で迎えることになるからです(すべて現役合格の場合)。

読者の皆様にはここで周りを見渡したうえで、考えていただきたいのです。
今の職場で「58~62歳」がどんな立場に置かれているかを。もし彼らが幸せに働き、十分な給料をもらえる職場であれば、「40歳からの結婚・出産」は、少なくとも金銭的には大丈夫でしょう。

ただ、将来は分かりません。
この先、働き方改革が実を結び、雇用延長が行われるとしても「60歳で我が子を大学に行かせながら、留学も経験させ、免許も取らせる」のはかなり難しいのではないかと思うのです。

■表に出にくい「我が子が大学生のとき、自分は何歳か」問題

セカンドキャリアを含む人生100年時代を考えた場合、親から見て「我が子が大学に通うとき、自分が何歳か?」はすごく重要です。
小学、中学、高校そして大学と、子供の年齢が上がるにつれて学費は段々と高くなるからです。

負担のピークが大学のとき。学費や生活費を負担しようとすれば、そのタイミングでの「夢はあるが、収入が下がる転職」は選択肢から外さざるを得なくなるかもしれません。
我が子が中学か高校のときにやっておかないと、大学になってからでは、「(夢と現実のはざまで)身動きがとれなくなる」という可能性が高いです。
この悩ましい状況は、サラリーマンからフリーランスへの転身に踏み切る場合の障害になります。

これほど重要な「我が子が大学生のとき、自分は何歳か問題」ですが、世間ではほとんど取り上げられていません。
私は今回この原稿を書いてその理由が分かりました。
この問題を突き詰めていくと、「早く結婚して子供をつくりましょう」という結論になってしまうからです。

今回取りあげた問題は「結婚と出産を早く済ませる」ことでかなり解決ができます。
自分が50歳になる前に大学卒業を見届けられれば、まだ健康・収入あらゆる面で無理が利くので、その後のセカンドキャリアはいかようにも組み立てやすくなります。

ならば「早く結婚して子供をつくりましょう」――。
いくらそれがある種の「正解」だったとしても、こんな昭和初期みたいなせりふを言うのは誰だって気が引けます。
だから、この問題はあまり表立って取り上げられないのです。

しかし、いつの世にも「常識」に挑戦し、風穴を開けようとする人がいます。
先日、同級生の集まりがありました。全員が50歳代半ばの男性。
そのなかに、二回りほど若い女性と再婚した、メーカー勤務のサラリーマンがいました。

その彼から驚きの報告がありました。「子供ができた。初めての子だ」。

一瞬の間があったのち、「ワーッ!」と全員で盛り上がる会場。全員から「おめでとう!」の声が飛び、握手を求める手があちこちから伸びます。
その場にいた人間はみんな、よく理解していたのです。
サラリーマンの彼に50代半ばで子供ができたことの意味を。
そのポジティブな「チャレンジ」には祝福とともに、心からの応援の気持ちが寄せられました。

いわゆるイノベーション(革新)は彼のように「常人では対処しきれない状況」に置かれた者にしか起こせないのかもしれません。
さて、彼はどんなふうに子育てのイノベーションを起こすのでしょう。
新たに稼ぐ手段を考えるか? 金のかかりにくい子育てプランをひねり出すか? 
それとも、子供本人に稼がせるか? 私は楽しみに見守ろうと思います。

少し内容のボリュームが多かったでしょうか?

ですが、自分に置き換えてみますと、

「今、何をすべきか」

考えさせられますよね。

いろんな手段があると思います。

その中で、私たちに不動産投資をご紹介させてください。

必ずお役に立たせて頂きます!

まずは、お気軽に相談ください。

心よりお待ちしております。