2018.04.26

これからの不動産投資とは?

皆様こんにちは。

本日は4月25日(水)の「日本経済新聞」の記事から、下記の記事をご紹介させて頂きます。

世界で金利上昇圧力米長期3%台、銀行間も急騰 物価高や米財政に懸念

世界的に金利への上昇圧力が強まってきた。
多くの金融取引の基準となる米長期金利は節目となる3%台に乗せ、金融機関が短期の資金を融通し合う際の金利も上昇が鮮明だ。

世界の中央銀行が金融緩和からの「出口」を探るなかで、資源高を受けてインフレ懸念が強まり、米財政も急速に悪化している。
金利上昇が過度に進むようだと、実体経済に悪影響が及ぶ恐れがある。

米長期金利の指標である10年物国債利回りは24日、2014年1月以来となる3%台まで一時上昇した。
英独仏でも長期金利は4月に入って上昇傾向が鮮明だ。

オーストラリアやメキシコ、インドなど資源国・新興国でも金利上昇が目立つ。
内外金利差の拡大を受けて円相場は一時1ドル=109円台前半と2月上旬以来の円安水準をつけた。

米連邦準備理事会(FRB)など世界の主要中銀が金融危機後に続けてきた強力な金融緩和を徐々に解除し、金利を抑える力は弱まっている。
ここに商品市況の上昇を受けたインフレ懸念が加わる構図だ。

米原油先物は1バレル69ドル前後と3年半ぶりの水準に上昇。
トランプ政権の関税引き上げで米国内では鉄鋼やアルミニウムも値上がりした。
インフレは現金の価値を低下させるため、決まった額の金利と元本を受け取る債券の価格下落(金利上昇)を促す要因となる。

米財政悪化も痛手だ。
トランプ政権による大規模減税の影響で歳入が不足し、米国債の発行残高は18年2月末で約14兆6700億ドルと10年前の3倍強に増大。

国債需給の悪化による「悪い金利上昇」の色彩も強い。
銀行が資金を融通し合う短期金融市場ではロンドン銀行間取引金利(LIBOR)が急騰している。
ドル建て3カ月物は今年に入って7営業日を除いて上昇を続け、23日には2.35%台と約9年半ぶりの水準に達した。

米国債の発行増で短期市場にマネーが回りにくくなっている。
公的部門が民間から資金を奪う「クラウディングアウト」と呼ぶ状態だ。
LIBORが変動する影響は大きい。
住宅ローンや企業向けの融資など約300兆ドル(約3京2000兆円)の金融資産に金利上昇圧力がかかる可能性が高い。

金利のブレが大きくなってきたことが嫌気され、社債発行などによる資金調達は徐々に難しくなっている。
米調査会社EPFRグローバルによると、債務不履行リスクが比較的高い「低格付け債」ファンドからは年初から4月上旬までに300億ドル以上が流出した。
海外債券で運用する日本の金融機関に影響が及ぶ可能性もある。

低金利が続いた過去数年間で債務は世界的に膨張した。
国際決済銀行(BIS)によると、新興国の非金融部門のドル建て債務は3.6兆ドル(390兆円)と、10年間で2.6倍に拡大した。
急ピッチな金利上昇が続けば、「低所得国は持続不可能な債務負担を背負うことになる」(国際通貨基金のラガルド専務理事)恐れもある。

いかがでしたでしょうか?

私はこの記事を読んだ時、3日前の4月22日(日)の日経新聞の記事を思い出しました。

それは、『予算100兆円の足音』という、日本経済が、借金経済にどっぷりと浸かっている、という構図を取り上げた記事です。

このことと、今回の「インフレ懸念」の記事がどう結びつくのか?ということですが
それは、「物価上昇によるインフレ圧力」と、「国の収支悪化による、クレジットリスクのインフレ」という2つのインフレ懸念が、複雑に絡み合いながらも進行しているのが、今現在の日本の現状、ということです。

ただし、「これから金利が上がる可能性がある。だから、物価が上がる。そして不動産も上がる」

というような、単純な3段論法を言いたいわけでも、

「これからは、クレジットリスクによって、円の価値が下がる。その結果、不動産価値が相対的に上がっていく。」

というような、誰でも分かる自明のことを言いたいわけでもありません。

まず、税収が約50兆円に対し、恒常的に約100兆円という支出が免れない日本からすると、単なる「金利上昇」は、リスクでしかない、ということを理解する必要があります。

なぜならば、今の日本の支出100兆円のうち、約25%は、国債の利払いに充てられているから、です。

このような状況の中で、金利だけを上昇させ、物価を上昇させない、となると、今の日本にとってはリスクでしかありません。

ということは、つまり、、、

物価上昇率よりも、常に金利の方を低く抑えなければならない、
いわゆる「金融抑圧」政策を余儀なくされているのが、今の日本の現状
、ということです。

このことについては、実は、もっともっと深い話があるのですが、、、

もし、詳細をお知りになられたい、ということでございました、私の個別相談会にお申込くださいませ。