2014.12.29

「ふくおか経済1月号」にシノケングループの記事が掲載されました。

アパート販売を軸に今期も増収増益見込む
海外事業、ストック事業も順調

―昨年もさまざまな動きがありましたね。2月に東京の老舗ゼネコン、㈱小川建設をM&A、5月には3棟目のサ高住「寿らいふ高島平」を開業、8月には東京のマンション管理会社、㈱アメニティサービス、9月には同じくマンション管理会社で名古屋の(有)マンションライフをそれぞれM&A、そして同じ9月にはシンガポールのヘックス不動産の株式を取得、さらに12月には大阪オフィス開設と、大きな動きが立て続けでした。

篠原 いろいろやった1年でした。このうち小川建設は業績にも大きく寄与しています。前期の売上高9か月決算で100円億ほどです。今期は150億円くらいに伸びるでしょう。東京オリンピックの2020年までに200億円くらいに伸ばして安定させていきたいと思います。
介護事業の方は、サ高住のオペレーションや高齢者との接し方も分かってきましたので、今期以降はもっと伸ばしていきたいと考えています。
本業の不動産事業も、大阪に拠点ができたことで国内の中核都市は押えた形になり、今後は各拠点を核に事業規模の拡大を図っていきます。

―大阪オフィスは、投資用マンション・アパート販売の事業会社、㈱シノケンハーモニーの出先ですね。

篠原 はい、関西圏での事業の中心は当面はアパート販売と当社が販売した賃貸物件の管理業務です。今のところ投資用マンションは考えていませんが、将来的には分かりません。名古屋でも昨年からマンションの自社開発に取り組みだしていて、今後は年に1~2棟は手がけていきたいと思っています。

―2014年12月期も業績は大幅に伸びているようですね。第3四半期時点の見込みでは、売上高が380億円、営業利益が46億円、経常が43億円と、利益は期首に発表した3カ年計画の目標を上回る数値です。

篠原 そうですね。投資家向けの説明会では、今期、売上高が480億円ほどで、経常利益46~48億円、当期純利益30~33億円の増収増益見込みとお話ししています。

―前期はマンション販売が全体をけん引した形ですね。

篠原 今年はアパートが伸びますよ。マンションは前期並みを見込んでいますが、原材料を含め建設コストが上がっているので、利益率が多少落ちると思います。それをアパートの伸びでカバーして、さらに賃貸管理などストック事業の自然増で、増収増益を見込んでいます。

―今期の計画で大阪でのアパート販売も30棟と予定棟数が出ていますね。

篠原 案件はかなり積み上がってきていますから、今期の計画は達成できると思います。大阪で30棟、全体で300棟は超えると思います。前期は170棟くらいでしたから、2倍近くですね。

―シンガポールの方は。

篠原 現在ヘックス不動産の株式34%を保有していますが、3年以内に過半数を取得して子会社にすることで合意しています。この1月から人員を送り込んで、同社を通じて東南アジアの投資家に日本の不動産を販売していきます。
また上海での日本国内不動産販売も順調で、現地法人のスタッフを増員する予定です。

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